世界一周も安価に航空チケットが手に入るおかげで一般化してきた感がありますが、旅や留学、結婚や転職など人生の岐路に立つ時には必ずそれに伴うきっかけがあると思います。
プロローグでも書いているように、オーストラリア留学時代に仲良くなったフランス人マーティンの世界一周というのがきっかけだとしてますが、もう一つ大きなきっかけがあります。
旅の出発から2年前、当時39歳だった友達を亡くしました。
彼は、当時芸能界で確固たる地位を築き、鬼のように忙しい日々を送っていました。そんな彼が突如、海外出張中に亡くなったのです。
忙しくなってからは、数カ月に一度くらいしか会う機会が無かったのですが、それまでは一緒に釣りに行ったり、飲みに行ったり、一週間に何度も遊ぶ仲でした。
彼は都心のタワーマンションの最上階を購入したり、最高級車に乗ったりして独身人生を謳歌しているようでした。
しかし、いくらお金があっても名声があっても命は救えません。
平均寿命は、数字として自分の人生の長さを客観的に表しますが、実際はそれ以下、それ以上かもしれません。
たった一度きりの人生なら、死ぬまでに今自分で一番やりたいことをやるべきだと、彼の死がきっかけを与えてくれたのです。
丁度その頃、会社の買収や結婚なども重なり、世界一周ドライブに導かれたのでした。
昨年、勇気隊員が誕生する少し前、20年以上会ってなかった父親が他界し、死について再び考えさせられる事がありました。
孤独死だったので、室内の清掃も特殊清掃を頼んだり、リフォームしたりと大変お金がかかりました。
今となっては死ぬ前に会っておけばよかったなと思いますが、親子関係って難しいものですね。
勇気隊員には、私みたいにならないように愛情を沢山注いで育てていこうと思います。そして、彼がハタチになるまでは絶対に生きようと思っています。
※トップ画像は先日行った、新倉山浅間公園からの富士山です。